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「つわもの、集まれ!」 2/21 「テレビでおもしろいこと言えるから何だ?」2/27  「歌詠み会もあるぞ」2/28
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「人は何を求めて劇場に来るのだろうか?」湾岸WITメルマガ 2009/7/22
湾岸WITメルマガ
2009/7/22━━┛
☆☆☆

「上手い演技が見たいから?
ストーリーに感動したいから?」

そうとも限らないと思います。

こんにちは、
ニコちゃんです。

■3
「うぃっとの芝居で、大切にしたいこと」

人は何を求めて劇場に来るのだろうか?


上手い演技?
感動的なストーリー?

それも否定はしない。
でも何かよそ行きの答のようにも感じる。


もちろん作り手としては、作品の質を上げていく努力は必要だ。

が、「いいものを目指して」落ちてしまう罠も作り手にはある。
そう思う。

審査員がいて、コンクールやってるんじゃない。
そういう類の表現と、われらの芝居はかなり離れてるし、
お客さんも「江東区第7位に輝く劇団W.I.T.の芝居」を観に来てるわけではない。
断じて、ない。


現在うぃっとに来る人のほとんどは、
「メンバーの誰かのやっている芝居」を観に来てるのだと思う。


誰かが元々知ってる1人の場合もあれば、
通ううちに興味を持った他の役者もいるかもしれない。
全員を楽しみに来てくれたなら、ボスとしては一番うれしい。


「それって知り合い呼んでるだけじゃん」
「内輪ばかりで広がらないじゃん」
「自己満足じゃん」

やってる側はそういう否定的な捉え方になりやすい。


たしかに、多くの人、知らない人にうぃっとを知ってもらい、劇場に足を運んでもらう、
そのためにどうするか、考えて行動する必要はある。


だが「知ってるから観に来る」を否定する方が、実は独り善がりだと最近気がついた。


今実際に来てくれるお客さんにとっては、
新しいお客が来ようと来まいと実はあんまり関係ない。

客席が寂しいと来づらいってのはあるとは思うが、
今よりよそよそしくなってほしいって人はあんまりいないだろう。

「俺は知ってるお前の芝居を観に来たんだ。
いいからさっさとやれ」
ってなもんだ。


…で、「安心感」ってキーワードが浮かんできた。


人はうぃっとの芝居にいろんなものを求めているのかもしれない。

感動、
刺激、
ハプニング、
やらかし…

だがそれらはすべて、
「安心感」というベースの上にあるのではないか。
「期待を裏切る意外性」さえも!

私たちは、それを見失ってはいけない。


→そこでその安心感を形づくる、うぃっとの芝居のいいところ、
大切にしたいところについて考えてみた。

前回の他劇団の例と逆になりますが、挙げてみる。

※好みの問題もあるし、どちらかに絶対的な優劣を付ける意図はありません。


○息が詰まるような緊張感があまりない。

○役者の立ち位置も、タイミングも、明かりや音も、ちょっぴりずれてる。
キチキチじゃない。

○いつの間にかシーンが転換し始めてる。

○アニメとかゲームとか、よそ探しても、こんなの絶対ない。

○隙あらば、眠ってしまうこともできる。
むしろ、美声の役者揃いなので、気持ちよく眠れる。

○時々、どこでも聞いたことのないネタやジョークが飛んでくる。
あまりの寒さ、くだらなさ、それゆえの斬新さに、笑いのツボさえ超越してしまう。

○すごく身構えないかぎりは、あんまり疲れない。

○アラよりも、いいところを見つけたくなる。


…はい、よくわかりました。


「何度観てもわからないんだけど…」

不思議に思ってたあなた、大丈夫です。
演劇教室ではないし、あらすじ書けなんて言われませんから!!







追伸。


安心感と言っても、「無難なもの」に甘んじるつもりはさらさらありません。

むしろ、
「ここだからある」

〜職場や日常や社会がどんなにクソであろうとも、
ここに来れば安らげる、現実に負けずに行ける〜

あなたにとって、
そんな存在でありたい。

−−−−−−

雲の陰に欠けた太陽が。

…日食で人類が滅びるということは、どうやらなさそうだってのはわかりました。

他の理由で滅びる心配は、多々ありますが。


次号に続く。

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