「銅は問題です」よりつづく 恐岩:伊能さん、 家賃払ってもらいましょうか。 伊能:小僧が出かけたままなんです。 せめて帰るまでは… 恐岩:伊能さんにいいものあげますよ。 これはね、原子炉のお腹から取り出した石なんですよ。 それからこっち。 コウジョウ洗顔フォームとゼンリツ洗顔フォームもありますよ。 伊能:ひぇーーっ!!!! 恐岩:さてと。空き家になってしまったか。 最近は貸してもロクな奴がいないしな。 金の売買でもやるか。 一方、小僧は… サンマ:ああ、暗くなってきたなあ。 今夜はここに泊めてもらおう。 黒ネコ:あ、あれはサンマじゃないか。 隙を見てとっ捕まえて食ってやる。 おや、坊主。道に迷ったかい。 げっ!山姥だ。 は、はい…いえ、おかまいなく。 待ってな。今晩飯の用意してやるから。 顔色悪いな。 給水所でもらったとっておきの塩があるから、これを塗るといい。 …どうした。気分でも悪いのか? 厠を借りてもいいですか? 黒ネコ:ああ、行って来るといい。 はあ、何とかして逃げないと。 そうだ。お札に喋らせよう。 黒ネコ:飯の準備ができたぞ。トイレはまだか? (まあだだよ …って言ってる間に逃げるから、山姥来んじゃねえぞ!) 黒ネコ:何だとコラ! あ、逃げやがったか… はぁ、はぁ、はぁ、 (お札を撒きながら逃げる) 待てコラァ!!! 師匠、師匠、開けて開けて。 山姥が来るよ。助けて!! 恐岩:いらっしゃい。 あれ?師匠は? 恐岩:あんたを棄てて夜逃げしたよ。 今日から俺が師匠だ。 たっぷりこき使ってやるから… そんなことよりどこか隠れる場所… 恐岩:ああもう、うるさい。 時計の中でも入ってろ。 サンマはどこだ? 恐岩:いらっしゃい、山姥さん、毎度。 サンマが来たのはわかっている。食わせろ。 恐岩:ただで食わせるわけには行かないな。 こっちが頼んだ芸を見せてくれれば考えてやる。 よぉし、わかった。 恐岩:じゃあまず、大きくなってみてくれ。 お安い御用だ。 うりゃ! 恐岩:おお、見事だ。 だがそんなにでかいとサンマを食べても足りないだろう。 お腹いっぱい食えるように、今度は小さくなってみようか。 小さくなるのか? ハエはナシだぞ。 恐岩:わかった。 じゃあ、豆になってみろ。 豆になって、食おうってんじゃないだろうな。 恐岩:無理なのか? いや、できる! うりゃ、豆になれーーー!!! 恐岩:愚かなやつめ。 お前なんかこうして一飲み…ん? ヤギのお母さん:ホーホホホ…(すぐ引っ込む) 恐岩:気のせいかな? 何か出てきたような…では豆を… ヤギのお母さん:オオカミのお腹に子ヤギがいるからハサミで切らないと…ホーホホホ… 恐岩:危ない危ない。。。豆は食わずに土に埋めてしまおう。 「栽培員制度」へつづく |