このページでは、7月に行われるうぃっとの公演「*橋(ふにゃばし)」の
詳しい情報やみどころなどをお伝えしていきます。
(注:2006年)
みなさんこんばんは。しなやかしなちゃんです。
今は梅雨なんですが、今年はずーっと雨が多いですね。
降ってない日でも、最近は蒸して蒸して仕方がありません。
皆さんは、いかがお過ごしですか。
私たちが育ってきた、育んできた、戦後の日本そのものを否定する輩がのさばり、
官においても民においてもやりたい放題の狼藉を働き、かなり憂鬱です。
「変わるべきものは何も変わらず、変わってはいけないものが変わってしまった」
小泉時代を含む失われた15年を一言で言ってしまえばそうなるが、
それは政治や社会だけでなく、私たち自身にも向けられるべき言葉だと思う。
「なぜそうなのか、なぜそう決まったのか」さえ忘れてしまった慣習・組織・秩序を、
忘れてしまったままで更新・引継ぎ続ける一方で、新しい芽を潰してしまってないか。
生えてこれるような環境が作れているか。
それでも、健気に立ち上がり続けてきた人たちはいる。
こけては這い上がり、下りのエスカレーターを強制されても抗い、
仲間にまでも足を引っ張られる濁流にいながらも、声の小さい者たちを励まし続け。
そして、その途上で斃れていった人たち……私の周りにも、何人もいる。
劇団をつくって20年余、いつもヘラヘラやってるように見えて、
青年期の私に一番足りなかったのは≪遊ぶこと≫でした。
この2年間は、日本を代表する娯楽であり、戦後そのものともいえるプロ野球にどっぷり浸り、
関東や広島の球場にたびたび通っては、立ち上がり、声を上げて応援してきました。
まだまだ全然足りないけど、自分としては思いっきり、しっかり、遊んでいます。
遅まきながら「遊びの中で強い体幹を作っていく」作業の真っ只中です。
(こちらの構造改革は、間違ったものにならないようにしなくちゃね)
私の現況と言えば、そんなところです。
そして今回の芝居、「ふにゃばし」の第3弾は、あり得ない野球チームの話です。
≪斃れていった者たちが、その間際に見たかもしれない夢(あまりにも馬鹿げた)≫
そんなようなものかもしれません。
でも、レクイエムでは、決してありません。
ひととき、雨露をしのぎに、お立ち寄りください。
2006.6.21 しなやかしなちゃん
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