キムラ教授:
すべてのものは我に返るんです。
ニコ先生:
我に返ろうとしても、自分がどこで何をしてきたか、思い出そうとするんだけど、
なんかもう、いっぱいあり過ぎて、面倒臭くなって我に返れないんですよ。
教:面倒臭くなってる時点で、我に返ってるじゃないですか。
ニ:生きていて、喋っている、我というものが、何者で、なんぼのもんなのか。
おくさん:
おおかみさん、おばあさん食べたでしょ?
ばあさん:たけぞう、たけぞうかい?
ニ:世界は実は、昨日できたばかりなんですよ。
教:我に返れないなら、家に帰ればいいんですよ。
ニ:おくさんは日傘を差してるから、彼我の差を計ることができるんですね。
教:彼我のステージが上がると、コリオリになります。
「うちは江戸時代から続く、老舗のコリオリ屋だよ」
ハンガー猛:
赤道が自転のスピードが一番あって、北側と南側がスピードが下がる。
コリオリの力はどこに働くんだ?
お:彼我の差を突き止めるために、赤道へ行くんですの?
ニ:赤道上では横に回転しないから、コリオリの力は働きません。
ハンガーさんは我を忘れてずっとまっすぐ走るだけですよ。
教:彼我の差がわかる前に、長い人生で積もった凝りとがわかるんです。
そこで我に返って家に帰るのです。
ニ:凝りと澱が嫌になって、サンマは海に逃げる。
お:京都のコリオリ屋で凝りと澱をほぐしてもらい、骨だけになった。
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