アン・ズルニを呼ばない【kobito side】 > 10)学校の窮状と売却計画について

1) エンディング 2) 案外、ない。 3) オープニング 4) 王子は踊る 5) おたよりコーナー
6) 金を巻き上げる魔王 7) うしとねこが集結する… 8) あるところに父と子と魔王がいました。 9) アン・ズルニをさがせ/うし組ねこ組の抗争 10)学校の窮状と売却計画について
11) 見てる人 12) 魔王、アン・ズルニと逢う 13) こびとさんの真実 14) 魔王が来た 2 15) 時は来た。 16) 意欲は燃え尽きた…
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舞台上は魔王と生徒たちの音声、
そして舞台裏で着替えるこびと役の役者。

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魔王:「……し、静かに。怖がらないで、大丈夫だから。
君たちこの学校がどうしてこんなになってしまったのか、
いきさつを話してくれないか?
…話してよ。同じ生徒同士じゃないか!」


「そもそもの始まりは、この地域が過疎地だという理由で、
2学級に減らされたことからだった。
ところが蓋を開けてみたところ、2学級に150人詰め込まれてしまった。
〜これって過疎地じゃなくて過措置だ!!〜」

「劣悪な労働条件、不十分な設備と、たくさんの生徒。
その厳しさにたえかねて、先生も次々と辞めていってしまった。
『この子たちには十分な広さと高さが必要です』
そう訴えた先生も、いつしかどこかへ行ってしまった」

「僕たち、先生がすぐ辞めちゃうから勉強できないんです!!」

「あれ?魔王ってあの時の先生に何か似てないか?」


魔:「…俺に似た教師がいたのか、そりゃまた気の毒に。
〜なかなか鋭いな〜」


「あれ、おまえ、出席簿に名前載ってたっけ?」


魔:「ずっと休んでたからさ、呼ばれてないけど載ってるはずだよ
〜載ってるよ。間違いなく載ってる。一番上にね〜」


「解決策と称して、学園長は、学校を企業に売ろうとしている。
 吉野家(よしのけ)か、マクドナル堂か。
 そこから元々折り合いの悪かったうし組ねこ組の抗争が激化した」

「吉野家だ。お前らうしは、バラ肉にして、鍋で煮て食ってやる!」
「絶対、マクドナル堂。お前らネコはひき肉になってしまえ―――」


魔:「俺はどっちとつるむつもりもないし、ケンカしたい奴は勝手にしろ。
学校が何だって?知らねえよ。
ただ1つだけ言っておく。俺はアン・ズルニと逢った。
アン・ズルニはお前らの敵ではない。
彼女はお前たちが来るのを待っている。
決して逃げないとも言っていた。
「アン・ズルニと逢ったことない」ってどういうことだ?
彼女はすぐそこにいる。 一度逢ってみるといい。」



ゲームは続く。
次回はこびとの舞台裏。

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